手探りイギリス滞在記

手探りイギリス滞在記

英語が苦手なのにイギリスに飛び出した人の備忘録

コロナ禍での帰国レポート

お久しぶりです、Piyaです。数ヶ月ぶりの更新となりました。もはやこのブログも忘れ去られている気がします。ブログを更新をしていない期間は、アルバイトをしたり国内旅行をしたりとロックダウンで出来なかった事を消化することに専念していました。

私がYMSで渡英したのは2019年11月。あっという間に2年が経ち、約1週間前に本帰国して今は自主隔離中です。コロナが収束しない昨今、帰国に際して何かと複雑な書類提出などがあるので、私が忘れないうちに皆様に情報共有出来ればと思い久しぶりに記事を書くことにしました。厚生労働省の決めるルールは頻繁に更新されるので、あくまでも参考程度に読んでいただければと思います。

 

1. 帰国便について

現在のルールではイギリスから帰国した場合「10〜14日間の自主隔離」「公共交通機関の不使用」を求められます。https://www.mhlw.go.jp/content/000691773.pdf

私は京都に実家があるため大阪の関西国際空港まで直行便で帰り、そこから何かしらの送迎サービスを利用して帰るという方法が一番理想的でした。しかし関空までの直行便が出ていなかったためいくつかの選択肢が生まれました。選択肢は以下の通り。

① 東京までの直行便で帰る(そこからはハイヤー)

② 12月の日曜日にだけ出ている関空直行便を待つ

③ 他国の経由便で帰る

私のビザは11月2日までで、ホームオフィスにビザ延長の依頼をしたものの2週間しか延びなかったため12月の便で帰る選択肢は無くなりました。また、他国を経由する場合は経由する国のルールを追加で調べる必要があったため、万が一乗り継ぎで引っ掛かると色々面倒くさいのでやめました。このような経緯があり、JALの羽田行き直行便で帰ると決めて予約しました。

余談ですが、JALとBAはコードシェアをしているのでどちらの航空会社を使っても同じ飛行機を予約出来る事があります。私が予約したのもコードシェア便だったのですが、何故かBAから予約する方が£100ほど安く、日付変更も無料で出来るようでした。更に片道だと£1300のチケットが往復だと£750に値下がりしたので、往復で取りました。Aviosを使って賢く予約すれば更に安く予約できそうですね。

 

2. 帰国準備

さて、飛行機を予約して帰国日が決まれば入国のための準備を進める必要があります。私は先に帰国した友人のYouTubeを参考にして準備を進めました。なんならこの記事を読まなくてもこの動画を見れば全て分かると思います(企画倒れ)  【コロナ禍帰国】イギリスから日本へ帰国手続き、強制隔離先ホテル紹介〔#44〕 - YouTube

実際に準備した感想ですが、正直必要なものを調べるのがものすごく面倒臭いだけで、書類等を準備するのはそんなに時間が掛からないと感じました。やる気を出せばすぐ出来ます。そのやる気を出すのが大変なんですが……。ということで、思い立ったら今からでも準備を開始できるくらい簡単なものから順番に書いていきます。

 

① MySOS、接触確認アプリCOCOAのダウンロード

まずはこれ。アプリを入れるだけなのですぐ出来ます。必要な設定は空港に着いてからスタッフが全て指示をしてくれるので、日本に到着するまでにダウンロードするだけでOKです。

厚生労働省・入国者健康確認センター https://www.hco.mhlw.go.jp

MySOS(iOS‎「MySOS」をApp Storeで

COCOA(iOShttps://apps.apple.com/jp/app/cocoa-%25E6%2596%25B0%25E5%259E%258B%25E3%2582%25B3%25E3%2583%25AD%25E3%2583%258A%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25AB%25E3%2582%25B9%25E6%258E%25A5%25E8%25A7%25A6%25E7%25A2%25BA%25E8%25AA%258D%25E3%2582%25A2%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AA/id1516764458

 

② 待機場所の準備

自主隔離に使用する滞在する自宅や友人の家、宿泊施設などを用意する必要があります。待機場所までの移動手段を用意するのもお忘れなく……。この下に書いている誓約書にも書く欄があります。

私は隔離が終わるまで実家に帰らないことになったので、羽田に着いたあと3日間政府の用意したホテルに泊まり、ハイヤーで京都まで移動して今は京都のホテルに泊まっています。

 

③ 誓約書の印刷・記入

入国時に提出するもので、上記で準備した滞在先の住所や帰国後の連絡先などを書きます。こちらの誓約書はJALを使って帰国する場合は機内で配られるのでJALで帰る方は印刷しなくても大丈夫です。私は事前に印刷した際に両面印刷で刷ってしまい大丈夫かな?と心配したのですが、JAL機内で配られたものも両面印刷だったので片面でも両面でも問題ないと思います。→ https://www.mhlw.go.jp/content/000836303.pdf

 

④ 陰性証明書の準備(陰性証明を取るためのテストの予約)

日本に入るには入国72時間前に取得した陰性証明書が必要です。日本政府の指定したフォーマットを満たしていないと証明書として認められないため、慎重に予約してください。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100177968.pdf

羽田で出会った見知らぬマダムが話してくれたのですが、PCRを事前に受けて証明書をヒースロー空港に持っていったところフォーマットの内容を満たしておらず飛行機に乗せてもらえなかったため検査もやり直し&フライトを次の日に取り直す必要があり大変だったそうです。このようなトラブルを防ぐためにはJALやBAなどのHPでおすすめされている会社を使うと良いかと思います。参考までにこちらもサイトを載せておきます。

JAL https://www.jal.co.jp/uk/ja/info/travelalerts/flysafe/protection-measures/pcrtest/

BA Entry requirements | Information | British Airways

結果が出るまで時間が掛かる代わりに事前に受けることが出来るPCRは空港でバタバタするのを避けたい人、陰性証明を入手しておきたい人におすすめです。他のテストより安価なものがあるのもメリットです。LAMPは基本的に当日2時間で結果が出るので余計な時間をかけたくない人にオススメ。ただし結果が出る時間が長引く場合もあるので少しドキドキしながら待たないといけないです。

家の近くの薬局などで事前にテストを受けられるものもありましたが、空港で受けられるテストのほうが半額ほどで抑えられたので当日早めに空港へ行ってテストを受けることにしました。JAL、BAのサイトに割引コードがあるEXPRESS TEST社LAMP Fit to fly使って£81ほどでした。→ https://www.expresstest.co.uk/book-a-test/?activeFilter=1

ヒースローのターミナル3で受けた検査は数分で済み、2時間ほど経った頃にメールにて結果が送られてきました。陰性結果が出ないと飛行機のチェックインをさせてもらえなかったので、早めに受けるほうが安心出来ると思います。

 

⑤ 質問票の事前登録

最後に、Web上で質問票に答えてQRを取得します。日本国内で使用できるメールアドレス・電話番号が必要になるのでそちらの準備も必要です。→ https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/

飛行機の座席は空港でのチェックイン後に分かる場合があるのですが、こちらの質問票は途中でページを離れても続きから再開できるので事前に埋められる部分だけでも埋めておくと当日スムーズに進められます。

 

補足 ワクチン接種証明

NHSのアプリから証明が取れます。2回ワクチンを接種した証明があると、最初の3日間のホテル強制隔離がなくなります。(この辺りのルールはよく変更があるのでご自身で再度チェックしてください) 検疫の際にスタッフさんに確認したところ、ワクチンを打っていても打っていなくても10-14日間の隔離があることは変わらず、最初の3日間を政府の指定したホテルで隔離するか別の場所で隔離するかという違いだけだそうです。また、10日目に自費で検査をして陰性だと早めに解放されるというルールのもあります。ただし陰性だとしても短くなるのは最長3日(結果が出る時間によってはそれ以下の日数になります)、そのために数万払うのも微妙ですね。フルワクチンでお金に余裕があったら選択肢に入れてもいいかなという感じです。

 

3. 空港到着後

ここからは無事日本に着いてからの流れです。飛行機を降りた後、とにかくたくさんのブースでたくさんの書類を提出します。撮影禁止なので写真はありませんが、一方通行で進んでいって入国に必要な書類・アプリの設定をひとつずつ確認していくものでした。空港のスタッフさんはたくさんいらっしゃったので列の進みは早かったです。また、事前に書類を準備してさえいればかなりスムーズに進めました。空港で唾液を採取した後テスト結果を待つ時間が一番長かったです。本来ワクチンを2回摂取済の方は政府の強制隔離をしなくていいのですが、私は2回打っているにも関わらずGP登録をサボった結果NHSのワクチン証明取得が間に合わなくて政府の強制隔離をすることになりました。強制隔離をする人は腕に黄緑の札を付けられます。全ての書類チェックを終えて陰性結果が出たら、やっと入国審査に移れます。え、今までのは入国審査じゃなかったの?という衝撃を受けたのは私だけではないはず……。入国審査自体は普段通り、パスポートを見せたり関税の書類を出したりしてすぐ終わります。荷物をピックする前にホテル隔離が必要な人達のみ集められて、班になって移動します。なんだか遠足みたいでした。荷物をピックした後はホテルに向かうバスに乗り、隔離先へ向かいました。

以下、ちょっとしたことですがお伝えしておきます。トイレは機内で行っておいた方がいいかもしれません。空港でもところどころ使用出来るトイレもあったのですが、閉まっているところがあったり、書類と手荷物をたくさん持った上で立ち寄るのが大変そうだったからです。また、列に並ぶ時間が長いと聞いていたので、私は空のウォーターボトルを機内に持ち込んで機内で水を入れてもらいました。(ペットボトルの水をもう一本貰えるか聞いたのですが予備がないと言われました)念の為、水分補給が出来るようにしておくと安心かと思います。

 

4. 政府の指定するホテルでの隔離(日本到着後0〜3日間)

隔離先のホテルは自分で選ぶことが出来ず、自動で割り振られます。禁煙か喫煙かだけ選べたので禁煙を選んだところ、羽田空港第3ターミナルの目の前にあるヴィラフォンテーヌ羽田空港を割り当てられました。ホテル行きのバスに乗っている時間が極端に短かったので、空港から近いなと感じていましたが、後で調べたところ空港直結のホテルでした。近いどころの騒ぎじゃない。ホテルに到着したら隔離についての説明を受けます。その際、こちらのホテルは開業前なので写真をSNSなどにあげるのは控えてくださいと言われました。そのため写真を載せることが出来ませんが、HPを載せておきます。クイーンベッドの広々とした綺麗な部屋でゆっくり過ごすことが出来ました。

スーペリアクイーン - 客室|【公式サイト】住友不動産ヴィラフォンテーヌ|羽田空港国際線ターミナル直結 / ホテルヴィラフォンテーヌグランド

 ビジネスホテルに泊まる心積もりをしていたので、思った以上に上質なホテルを利用させてもらえてとても快適でした。ちなみに、こちらのホテルの滞在費・食費などは無料です。ありがとう政府。

補足ですが、日本に到着した日を0日目と換算するので14日間の隔離が始まるのは飛行機が着いた翌日からになります。私の場合ですが11月16日にヒースローを出て羽田に到着したのは17日、隔離のスタートが18日になったのでこれだけで時間を無駄にしている気がします。最終日も14日目の23:59までが自主隔離の対象になるため、ヒースローを出てから17日目に開放される計算になります。その辺りの計算がややこしいのでホテル予約をされる方は日にちに注意してください。

もちろんですが、3日間の強制隔離の間ホテルからは一切出られません。私の泊まったホテルではホテル内のコインランドリーのみスタッフの付き添いありで使えるようでしたが、私は利用していないため雰囲気はわかりません。食事は1日3回、部屋のドアに吊るされるお弁当を食べて過ごしました。ご飯の度に2回放送が入るので、他の放送と合わせて1日8回ほどは館内放送が入ります。この放送で起こされる感じと食事の時間が規則正しいこと、部屋から出られない感じが入院生活と似ていて去年の入院生活を思い出しました。

部屋から出られない代わりに、必要なものがあればフロントに電話するとお弁当と同じ要領でデリバリーしてもらえます。私は追加の水(500mlペットボトル)3本と生理用品を貰いました。入国してからコンビニなど一切寄れないまま部屋に閉じ込められるので、フロントのサポートは本当に助かりました。

こうしてテレビを見たり好きな時間に寝たりダラダラ過ごしているとすぐに3日が経ちました。最終日の朝6時半ごろコロナの検査キットが配られます。7時半頃に検疫の人が部屋を回ってくるので唾液を提出して、結果が出る14時ぐらいまで待機。無事に陰性結果が出たら空港に戻れます。 ※ホテルからは帰れないので、送迎サービスや家族のお迎えは空港を指定する必要があります。

 

5. 自主隔離(日本到着後3〜14日間)

こうして羽田に戻された後はハイヤーで7時間かけて京都に戻ってきました。今回、公共交通機関を使えなかったのは本当に不便でした。新幹線やJRで移動できればすぐの距離も長時間かけて移動しなければならないですし、国内線の乗り継ぎも使えないので地方民には本当に辛いルールです。九州や北海道など飛行機をよく使用する距離に家がある人の事を全く考えていないように感じます。陰性証明やワクチンを2回打っていても隔離が必要というのはどうなんだ……。こんな移動を経て、今もまだ自主隔離と言う名の引きこもりニート生活を謳歌しています。2020年にコロナが始まってから本当によく閉じ込められている……デジャブがすごい。

この自主隔離の期間、必要な買い出しはOKということで最初の3日間ほど厳密に外に出られないわけではありません。あと飲食店でのテイクアウト(テイクアウェイと言うべきでしょうか)もOKと厚生労働省の方が言っていたとハイヤーの方から教えてもらいました。この辺りはロックダウンの頃に似ているような……。14日目の23:59までが自主隔離の対象になるので15日目までもう少し室内で大人しくします。

 

追記: 書こうと思って書き忘れていたことがあったので補足します。最初3日の隔離中に保健所から連絡があり「あなたは濃厚接触者になりました」という報告を受けました。嬉しくない!!こちらがメールで送られてきた文章です。

f:id:sp8uk:20211126002542j:image

このように同じ飛行機で陽性者が出た場合、上記で書いた3日間の短縮が無くなるようなのでご注意ください。正直こればっかりは感染者が増えているイギリスから帰国する場合防ぎようがないので、念のため14日間隔離しないといけないという心づもりでいた方がいいような気がします。

 

というわけで、長くなりましたが帰国時の記録でした。ここまで読んでくださりありがとうございます。今後追加の情報があれば随時更新していきます。それでは!

 

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