YMS2019在英組の独り言
こんにちは、Piyaです。
1月4日に投稿したこちらの記事にたくさんの共感をいただきました。
本当にありがとうございます、励みになります。
こちらの記事で書くのを躊躇った在英組としての本音を、今回は更に掘り下げています。
かなり踏み込んでいるので、正直これから渡英される人を不快にさせてしまうかもしれません。
違和感があったら画面をそっと閉じてくださいね。
1. YMSビザについて
まず初めに。
私はYMSという就労ビザで長期間住む権利を得ています。
このビザは他の国で言うワーキングホリデーのようなものです。
ビザには2年間という期限があり、私のビザの残りはあと10ヶ月ほど。
年間1000人という狭き門であるこのビザの抽選に運良く当たり、手に入れたこの権利をコロナの影響でほとんど活かせていない状態です。
貴重な2年のビザのうち、3月末の1度目のロックダウン辺りから半年ほど日本に帰国し10月半ばにイギリスへ戻ってきたのですが、2週間後から2度目のロックダウンが始まりました。
その後11月5日~12月2日までのロックダウンが明けて、やっと少しの自由を手に入れた…!と思った矢先、12月20日からTier 4を告げられ実質ロックダウンのような状況に。
そして遂に1月5日からイギリス全土がロックダウンになりました。
2. YMSビザの延長
YMSビザは本来、自己都合でビザの延長をする場合2年という期間は保持されません。入国をずらした分だけ滞在できる期間が短くなります。
たとえば、なんらかの事情で半年入国が遅れれば滞在できる期間が一年半になるというイメージです。
しかしコロナ禍で入国が難しくなった人もたくさんいて、救済措置が取られる事になりました。
英国 Vignette Transfer申請方法・申請書類 - イギリスYMS(イギリスワーキングホリデー) | ワーホリネット
こちらの記事に書かれているように、入国日の猶予が延びたり渡英日を延長させたりできます。
このVTで滞在期間を2年スライドさせることに成功した話も耳にします。
ただしそれは入国前の人達に限る話。
私のように既に入国してしまった人はビザの期限が延長されることもなく、刻一刻とビザが終わる日にちが近付く中、ほぼ何も出来ない海外生活を送っています。
※ VT・Replacementについては制度を利用しておらず詳しくないため、情報が間違っていたらご指摘ください。
3. コロナ禍とYMSビザの相性の悪さ
冒頭に載せた記事にも書いたのですが、私がこんな状況でも10月半ばに再度イギリスへ戻ってきたのは「今のところビザの延長をしてもらえなさそう」だからです。
こういう状況だということも分かった上でイギリスに戻ってきたし、選んだのは自分なので全面的に自分で責任を負う覚悟はしてきたのですが、流石に何も出来なさすぎるなという気持ちが正直なところです。
他の国のワーホリもそうですが、YMSは一生に一度しか取れず、ビザの取得も抽選だという点が悩みの種…
もう次はないので、私のビザが終わる11月までに多少はマシになっているかもしれない、と思うとこのまま強制終了するわけにもいかず…という感じです。
もしYMSが申請さえすれば取れるビザなのであれば渡英前の人達もこんなに悩む必要がなく、ビザの延長があるのなら在英組ももう少し明るい気持ちだっただろうなと思います。
4. リアルな心境
去年の3月から何度も何度もStay at homeを求められ、スーパーや薬局を唯一の娯楽にしてただ生活するだけの日々。
世間ではYMSやワーホリの事を「レールから外れた」とか「ホリデーなんだから、遊びに行ってるんでしょ」とか言う人が居るのも重々承知です。
今の何も出来ない状況も、好きで行ったなら自己責任、と言われたら「そうですね」と返すしかありません。
でも、傍から見て遊びに行っているように見えるかもしれないこの海外生活も、それなりの覚悟を持って来ています。
正社員だった仕事も辞めたし、貯金も数百万円は切り崩しました。
ビザの申し込みや現地での家探し、仕事探し、海外保険…その他にも自力で行動した事がたくさんあります。
これはきっと私だけでなく、同じような方が多いと思います。
色んなものを捨てて、捨てたものと天秤にかけてイギリスに来たいと思ったからこそ、家族や大好きな友達と遠く離れたこの島国で過ごしています。
だからこそ「もう少し報われたかったな」という気持ちを持つのを許してほしいです。
仕事が見つからない覚悟、友達が出来ない可能性、帰国してから職が見つからない可能性、そういうリスクはある程度覚悟してきましたが、コロナという未曽有の疫病が流行る事までは正直予想していませんでした。
そもそも予想出来た人はいないと思いますが…
また、こんなにたくさんの在英邦人から「イギリスにいる意味が分からない」「日本に帰りたい」という言葉を聞く今の状況は異常だと感じます。
今までだとむしろ「帰りたくない!!」「どうやってビザを延ばそう?!」という逆の意見を聞く事が多く、イギリスが大好きな人が多い印象でした。
そんな方達が嘆いていたり、実際に帰国しておられます。
皆しんどいよね…。
そして皆それぞれ思うところがある中で発表されたYMS2021の募集…
今回は掘り下げませんが、この発表でストレスをためた人も多いと思います。
5. 心のモヤモヤ=悔しさ
Tier 3辺りからなんだかモヤモヤしていたのですが、私の中にあるこのモヤモヤは何か?と考えてみたところ、他のYMS勢に嫉妬しているだけだという結論に至りました。
同じ2年でも、3月までに2年を済ませたYMS勢&延期してこれから渡英するYMS勢はもっと充実した2年を過ごすと思うと、正直羨ましく思ってしまいます。
こちらはやる気があったからこそ早く渡英しただけなのに、逆になにも出来なくなりました。
貧乏くじを引いた感覚というか…やっぱり少し悔しさがあります。
日本で出来ない経験をするために海外へ来ているのに、今は日本にいるよりも出来ることが少ない。
このギャップがしんどい原因だなと感じます。
6. でも大変なのは皆一緒だよね
そうは言っても、これから渡英される方だって苦労していないわけではないですよね。
VTだってお金もかかるし心労もすごい。
ちゃんと延期してもらえるのかな…いつになったら行けるのかな…
そんな不安な気持ちを抱いている中で感染者数が爆発的に増えているニュースを観ていると迷いが生まれると思います。
そう、つまり隣の芝は青い!
私達在英組が歯痒く思っているのと同じように、 これから渡英する組だってしんどい!!
という事で、それぞれが足を引っ張り合うのではなく励まし合っていけたらいいなと思います。
7. ポジティブに捉える
数百年に一度の疫病と言われているコロナ禍を海外で過ごしているというのはとても貴重な経験だと思います。
過去のYMS勢が持っていないエピソードを語れると思うとある意味すごいですよね。
あと個人的な話ですが、今はバイトで英語の指示を聞いて働いているので私にしてはすごい成長してる!と自己肯定感を上げています。
英語の成績が悪すぎて勉強嫌いだった学生時代の私に「イギリスで生活してバイトしてるよ!」と伝えたら、天変地異か?!と驚かれるぐらい私の中では凄い事なので…。
生活してるだけで偉い! 疫病が流行る中生き延びているだけ偉い!!
また心境の欄で語ったようにワーホリ=遊んでいる、みたいなイメージが薄れたらいいのになーと思っています。
日本もギャップイヤーとかやればいいのに。 → ギャップイヤーとは - コトバンク
ほぼワーホリに近いですが、進路を確保した上で外に出られる制度があればもっと臆さずに海外に出られそうだなと…
海外に出るのが全て、とは思いませんが少子高齢化が進んでいる今こそ経済を成長させるためグローバルに対応出来る人を増やすべきでは?とぼんやり考えています。
私は首相じゃないのでこんなことを言っても仕方ないですが…(笑)
8. 最後に
このしんどい思いを日本の友達に相談したところでビザの事情など前提がややこしいのでまず共感してもらいにくい。
そのせいでモヤモヤを蓄積させてしまったなと感じます。
こうして吐き出す場所を作れて良かったです、おかげで私はかなりスッキリしました。
この暗い冬をお部屋で過ごしている方々へ。
YMS、パートナービザ、永住権…ビザの種類は関係なくしんどいのは皆一緒ですよね。
Tier 3ぐらいまで落ち着いて徐々に集まれるようになったら、皆でお茶しましょう。
それまで生き延びましょうね!
日本で渡英を待っておられる方へ
準備が大変でモチベーションも下がりやすいと思いますが、今は充電期間と思って日本で美味しいものを食べて友達と楽しく過ごしてください。
すぐに渡英される方は…無事に生活がスタートしますように! 新生活、頑張ってくださいね。
そしてこちらも。
コロナとぶつかったYMSの期間を延長してもらうための嘆願書を作ってくださった方がおられます。
英国内に住所がある方なら署名できますので、サインとシェアのご協力をお願いしたいです。
足掻くだけ足掻きたいので、よろしくお願いします。
という事でまたまた長くなってしまいました…
ここまでお読みくださりありがとうございました。
以上、Piyaでした!
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